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2013年08月31日

昨日のカープ 勝ちましたよ

【プロ野球】
阪神0−3広島 広島・野村、昨季に並ぶ9勝目 

2013.8.30 21:21
広島先発の野村祐輔 =甲子園球場(撮影・岡田亮二)

広島先発の野村祐輔 =甲子園球場(撮影・岡田亮二)

 広島の野村が投打に活躍した。8回を被安打3の無失点で昨季に並ぶ9勝目。松山の左前打で先制した二回には1死満塁から右前打を放って追加点を奪った。ミコライオは20セーブ目。阪神は打線の組み替えも実らず零敗で4連敗。

 ◇セ・リーグ        

 阪神−広島18回戦(阪神10勝8敗、18時、甲子園、42788人)        

広 島030000000−3 

阪 神000000000−0 

▽勝 野村18試合9勝4敗   

▽S ミコライオ44試合2勝4敗20S  

▽敗 メッセンジャー24試合11勝7敗  

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2013年08月31日

今日のコラム


8月31日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

辛抱が感謝になる

 われわれが一生懸命に仕事をしても、世間がそれを認めてくれなかったら、非常に悲しい。そんなとき、その悲しさが不平となり出てくるのも、一面ムリのないことだと思う。しかし“認めてくれないのは世間の人が悪い”という解釈もできるが、“まあちょっと辛抱しよう。

今は認めてくれなくても、いつかは認めてくれるだろう”と、じっと堪え忍び、いい姿を続けていくというのも一つの方法である。そして認めてもらったら、これは非常に嬉しい。その嬉しさが感謝になる。“より多くわれわれを認めてくれた社会に対して働かなくてはいけない”という感謝の心になってくる。そういう心がなければいけないと思う。



筆洗

2013年8月30日筆洗(東京新聞TOKYOWeb)

▼比喩というのは大げさなものだが、「バケツをひっくり返したような雨」というのは、どの程度の降雨量なのか

▼東京大学の木村龍治名誉教授の近著『天気ハカセになろう』(岩波書店)によると、四リットルのバケツの水を十秒かけて地面の一カ所に落としていくと、一秒間で一〇〇〇ミリの降雨量に相当するらしい。そんな豪雨はありえないが、では実際の集中豪雨は、どの程度か

▼昨夏の九州北部豪雨の時、熊本県阿蘇市では十時間の総雨量が五〇〇ミリだった。十キロ四方にそんな雨が降ったとすれば、東京ドーム大なら約四十杯、ナゴヤドーム大なら約三十杯ものバケツが、街の上でひっくり返された計算になるという

▼そういう強烈な雨が降りそうな時に出されるのが、「特別警報」だ。大雨だけでなく暴風や波浪などで「数十年に一度」のレベルになりそうな場合に気象庁が発表する。去年から使用している「経験したことのないような大雨」といった表現も使い、すぐに命を守る行動をとるよう呼び掛ける

▼経験は身を助けてくれるものではあるが、ドイツの小説家ジャン・パウルは二百年前<経験はよい薬であるが、病気が治った後でしか手に入らない>との警句を発している

▼特別警報体制が始まるきょう、本州付近には前線が延び、台風15号も近づいている。空に巨大なバケツが用意されたと思った方がよさそうだ。



2013年8月31日天声人語(OCN*朝日新聞デジタル)

天声人語

▼晩夏とは一抹の感傷を引く季節。炎天が似合った百日紅(さるすべり)の花も心なしか物憂い風情だ。照れば熱暑、降れば濁流という乱調の下、亡き人と平和を思った8月の言葉から

▼東日本大震災で亡くなったが身元が分からず、家族のもとへ帰れない人がいる。岩手県の吉祥寺は遺骨を納めた22の木箱を保管する。住職の高橋英悟さん(41)は「身元の分からない骨は、津波で犠牲になった命を忘れないようにと訴えかけているように感じる」と話す

▼20~40代が中心になって元日本兵の声を記録しているグループがある。時は流れ高齢化が進むが、メンバーの田所智子(さとこ)さん(47)は「私たちの価値観で言葉を選んだり切り捨てたりしないように心がけている」。すでに1500人から聞き、一部をネットで公開している

▼101歳の医師日野原重明さん。全国の小学校を訪ねる「いのちの授業」が10年を迎えた。「命とは、きみたちが使える時間のことなんだよ」。多くの「使える時間」が、古今の戦争で断ち切られた

▼元高校球児の青年海外協力隊員がアフリカのブルキナファソで野球を教えている。現地の少年サノ・ミル君(17)の感想が新鮮でいい。「全員が平等に打席に立てる。野球はすごくフェアだよ」。この夏は甲子園も熱かった

▼落語家の桂文珍さんがネット社会をチクリ。「上手に使えばいいものを、火を使い始めたばかりのお猿さんと同じで、まだ使い方がようわかってないんですな」。時々「炎上」するのは、そのためであろうか。  


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2013年08月30日

今日のコラム


8月30日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

日ごろの訓練

 お互いが仲良く生活し、また仕事を円滑に進めてゆくためには、人の応対一つにしても、充分に注意しなければならない。そして単に礼儀が正しいとか、言葉づかいに気をつけるということだけでなく、いわば心のこもった応対ぶりを見せることが大切ではないかと思う。もちろんこれは口で言うほど簡単なものではない。日ごろからそういう訓練がなされていなければ、たとえ頭でわかっていても、実際に容易にできることではない。

 いつの場合にも自然に行動に表われてくるというためには、やはり事あるたびに躾け、習慣づけておかなければなかなか養われるものではないと思うのである。



筆洗

2013年8月29日筆洗(東京新聞TOKYOWeb)

▼これは勝者なき戦争だ。シリア内戦の調停を試みる国連の専門家らは、そう確信しているという。「アサド政権側も、反政府勢力側も自分たちの優勢を喧伝(けんでん)してきたが、どちらも勝つことはできない」と

▼そんな勝者なき戦争で、命を失い、家を失う人だけが増えている。二年前に内戦が始まってから、十万を超える人が死んだ。国外に逃れた難民は、百九十万人にもなった

▼化学兵器が使われたのも、まず間違いないだろう。現地の病院を支援している「国境なき医師団(MSF)」によると、二十一日にはダマスカス近郊の病院に、神経ガスに侵されたとみられる症状の人たちが約三千六百人も運ばれ、そのうち三百五十五人は死亡したという

▼「人道法がここまで守られていない状況では、人道援助はその効果と意義を失ってしまう」というMSF事務局長の声明を読めば、今すぐ何かをせねばとの思いに駆られる

▼米英仏は一気に武力行使に走りだした。が、思い出すのは、イラク戦争の教訓だ。英国の参戦を検証する場でブラウン前首相は「戦闘には七日で勝ったが、平和を勝ち取るには七年かかった」と語った。武力行使のその後の青写真がろくになかったとの反省だ

▼国連の専門家らは「勝者なき戦争だからこそ、政治的解決を目指すしかない」と言っている。巡航ミサイルが、和平への道を開くのだろうか。





2013年8月30日天声人語(OCN*朝日新聞デジタル)

天声人語

▼おととい亡くなった詩人の塔和子(とうかずこ)さんは、小学6年の春にハンセン病を発病した。福岡の病院で宣告され、古里の愛媛へ父親と船で戻った。一緒に身を投げようと思ったと、ずっと後になって聞かされたそうだ。容赦のない偏見に、この病がさらされていた時代である

▼瀬戸内の島にある施設に入り、83年の生涯をそこで暮らした。〈私は砂漠にいたから 一滴の水の尊さがわかる 海の中を漂流していたから つかんだ一片の木ぎれの重さがわかる〉。編んだ詩集は19冊を数える

▼療養所の自室でうつぶせになって、紙にペンを走らせている写真がある。そうやって書きとめる言葉が詩の断片になったという。身の回りの小さな空間で紡がれた一編一編は、平易ながら深くて厳しい

▼「雲」という詩はこう始まる。〈意志もなく生まれた ひとひらの形 形である間 形であらねばならない痛み……〉。「胸の泉に」はこう終わる。〈……ああ 何億の人がいようとも かかわらなければ路傍の人 私の胸の泉に 枯れ葉いちまいも 落としてはくれない〉

▼かつてハンセン病は「天刑病」などと呼ばれ、無知と人権侵害は近年まで続いた。塔さんの詩は、澄んだ水を湛(たた)えた底に、この病への恥ずべき差別史を映してやまない

▼優れた詩集に贈られる高見順賞を69歳で受けたとき、ファンクラブができたのを「まるで夢のよう」と喜んでいた。紡いだ詩は千を超える。自身の言う「生きた証し」を残しての、静かな旅立ちだったという。  


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2013年08月29日

今日のコラム


8月29日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

会社の実力を知る

 私は今までに銀行にお金を借りに行って、断わられたことはありません。これは決して誇張でも自慢でもありませんが、計画を立て「これだけお金が要りますから貸してください」と申し出て、「これは松下さんいけません」と言われたことがないのです。

 それはやはり、自分の会社の力というか、そういうものを正しく認識して、その範囲の中で銀行にお願いしていたからでしょう。ですから銀行の方もこれなら大丈夫だと信用して応じてくれたのだと思います。

 大事なことはみずからの会社の実力を正当に認識し、それに応じて事をなしていくことだと思うのです。



筆洗

2013年8月28日筆洗(東京新聞Web)

▼宇宙船ソユーズに乗ったことがある。いや、もちろん宇宙に行った訳ではない。十数年前、モスクワ郊外にある宇宙飛行士訓練センターを訪れた際に、実物大の模型に入らせてもらったのだ

▼模型とはいえ、飛行士が訓練で使うシロモノだ。興奮しつつ乗り込んだが、いささか失望した。装備がどうにも古くさいのだ。飛行位置を示す計器にいたっては、モニターではなく、小さな地球儀が回る原始的と言ってもいいような仕組みであった

▼だが、専門家の説明を聞いて納得した。「古い技術や装備というのは、安全が確認され尽くしたもの。計器一つでも新技術を導入すれば、リスクが生ずる。だからこれでいいんだ」

▼宇宙航空研究開発機構(JAXA)の新型ロケット開発責任者・森田泰弘教授も言っている。「ロケットの技術は先端ではありますが、考え方は保守的です。それを支える技術は、欠点が出尽くしたような何世代も前のもの」(JAXA編『新型固体ロケット「イプシロン」の挑戦』)

▼そんな世界に風穴を開けるのが、イプシロンだ。人工知能を備え、自ら点検を行う。発射管制を担うのは、パソコン二台だけ。開発当初は「夢のような冗談」とさえ言われたそうだ

▼残念ながら昨日の打ち上げは中止されたが、何せ世界の常識を変えようという挑戦。どんなトラブルにも、大きな価値があるはずだ。




2013年8月29日天声人語(OCN*朝日新聞デジタル)

天声人語

▼アグニ」といえばインドの火の神、点火を意味する英語イグニッションにつながるとされる。米国ではロケットを打ち上げるとき、「3(スリー)、2(ツー)、1(ワン)、イグニッション……レッツゴー」などと言ったりする。だが一昨日、火の神様は踊らなかった

▼国産の新型ロケット「イプシロン」の打ち上げは、発射19秒前に中止になった。鹿児島の現地で、中継画面の前で、大人も子供も落胆を隠せない。「3、2、1、0」に続いて歓声は起きず、ため息が残った

▼自由研究なのだろう、夏休みの宿題の仕上げに来た小学生もいたようだ。残念だったが失敗したわけではない。トラブルを超えることで、世界注視の技術はより確かなものになると信じよう

▼小欄も自由研究にならって、日本のロケット小史をひもといてみた。戦後の貧しさの中、わずか23センチのペンシル型を水平に飛ばしたのが始まりだ。朝日新聞は「赤ん坊ロケット成功」と書いた。以来58年、よくぞここまでの感にうたれる

▼地球の重力を振り切るには、計算上は秒速11・2キロもの「脱出速度」が要る。煙を引いて天に昇る姿は、昔の人なら竜と見るだろう。人工衛星などを宇宙へ届けて自分は短時間で燃え尽きる、けなげな縁の下の力持ちでもある

▼新鋭のイプシロンは打ち上げ管制をパソコン2台で行う。省力化と低コストは、衛星打ち上げのビジネスで強みになるそうだ。夢と商売を兼ねた分野の市場規模は膨らむばかり。新たな打ち上げを、次は歓声で見送りたい。  


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2013年08月29日

今日のコラム


8月29日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

会社の実力を知る

 私は今までに銀行にお金を借りに行って、断わられたことはありません。これは決して誇張でも自慢でもありませんが、計画を立て「これだけお金が要りますから貸してください」と申し出て、「これは松下さんいけません」と言われたことがないのです。

 それはやはり、自分の会社の力というか、そういうものを正しく認識して、その範囲の中で銀行にお願いしていたからでしょう。ですから銀行の方もこれなら大丈夫だと信用して応じてくれたのだと思います。

 大事なことはみずからの会社の実力を正当に認識し、それに応じて事をなしていくことだと思うのです。



筆洗

2013年8月28日筆洗(東京新聞Web)

▼宇宙船ソユーズに乗ったことがある。いや、もちろん宇宙に行った訳ではない。十数年前、モスクワ郊外にある宇宙飛行士訓練センターを訪れた際に、実物大の模型に入らせてもらったのだ

▼模型とはいえ、飛行士が訓練で使うシロモノだ。興奮しつつ乗り込んだが、いささか失望した。装備がどうにも古くさいのだ。飛行位置を示す計器にいたっては、モニターではなく、小さな地球儀が回る原始的と言ってもいいような仕組みであった

▼だが、専門家の説明を聞いて納得した。「古い技術や装備というのは、安全が確認され尽くしたもの。計器一つでも新技術を導入すれば、リスクが生ずる。だからこれでいいんだ」

▼宇宙航空研究開発機構(JAXA)の新型ロケット開発責任者・森田泰弘教授も言っている。「ロケットの技術は先端ではありますが、考え方は保守的です。それを支える技術は、欠点が出尽くしたような何世代も前のもの」(JAXA編『新型固体ロケット「イプシロン」の挑戦』)

▼そんな世界に風穴を開けるのが、イプシロンだ。人工知能を備え、自ら点検を行う。発射管制を担うのは、パソコン二台だけ。開発当初は「夢のような冗談」とさえ言われたそうだ

▼残念ながら昨日の打ち上げは中止されたが、何せ世界の常識を変えようという挑戦。どんなトラブルにも、大きな価値があるはずだ。




2013年8月29日天声人語(OCN*朝日新聞デジタル)

天声人語

▼アグニ」といえばインドの火の神、点火を意味する英語イグニッションにつながるとされる。米国ではロケットを打ち上げるとき、「3(スリー)、2(ツー)、1(ワン)、イグニッション……レッツゴー」などと言ったりする。だが一昨日、火の神様は踊らなかった

▼国産の新型ロケット「イプシロン」の打ち上げは、発射19秒前に中止になった。鹿児島の現地で、中継画面の前で、大人も子供も落胆を隠せない。「3、2、1、0」に続いて歓声は起きず、ため息が残った

▼自由研究なのだろう、夏休みの宿題の仕上げに来た小学生もいたようだ。残念だったが失敗したわけではない。トラブルを超えることで、世界注視の技術はより確かなものになると信じよう

▼小欄も自由研究にならって、日本のロケット小史をひもといてみた。戦後の貧しさの中、わずか23センチのペンシル型を水平に飛ばしたのが始まりだ。朝日新聞は「赤ん坊ロケット成功」と書いた。以来58年、よくぞここまでの感にうたれる

▼地球の重力を振り切るには、計算上は秒速11・2キロもの「脱出速度」が要る。煙を引いて天に昇る姿は、昔の人なら竜と見るだろう。人工衛星などを宇宙へ届けて自分は短時間で燃え尽きる、けなげな縁の下の力持ちでもある

▼新鋭のイプシロンは打ち上げ管制をパソコン2台で行う。省力化と低コストは、衛星打ち上げのビジネスで強みになるそうだ。夢と商売を兼ねた分野の市場規模は膨らむばかり。新たな打ち上げを、次は歓声で見送りたい。  


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2013年08月28日

今日のコラム


8月28日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

力を合わせて

 不況の風が吹き、不景気の波が押し寄せるという情況に世間があるときには、それぞれの会社も何らかの形で、その影響を受けないわけにはいきません。

 ただそんなときに一番大切なことは、全員の冷静な判断と力強い協力だと思います。船長が沈着に針路を過たず、船員が冷静に協力を惜しまなければ、その船はどんな嵐にあっても着々と進んでいくでしょう。それを、それぞれが慌てて勝手な判断をし、勝手な振舞をしたならば、それがたとえ善意から出たものであっても、船の前進は望めません。

 不況、困難なときこそ、“和親一致の精神”が一番に求められるのです。




筆洗

2013年8月27日筆洗(東京新聞Web)

▼国語辞典で、「地名」と引けば、<土地の名称>とある。二十四日に九十二歳で逝去した民俗学者の谷川健一さんは、地名を、こう定義した。「人間の営為が土地に刻んだ足跡」「時間の化石」

▼谷川さんにとって地名とは、決して単なる記号などではなかった。それは悠久の時の流れの中で、大地と人のつながりが紡いできた物語の結晶だった

▼例えば、鹿児島の薩摩川内市には「悪」という地名がある。このアクは、阿久津や芥(あくた)と同じく低湿地に由来するものという。だからこそ悪戦苦闘しつつ低湿地を切り開いた先人たちの労苦を、こういう地名に偲(しの)ぶべきだと、指摘した

▼そんな先人の営みが宿った地名も高度経済成長期から進んだ行政による地名変更で、無残に失われてきた。谷川さんは「地名を守る会」をつくり、「地名が消えるのは、村の過去を知っていた古老が死ぬのとほとんどおなじような悲劇…つまり幾千年以来の…歴史はそこで終止符を打つ」と訴え続けた

▼「古老」は天災の語り部でもある。海から離れているのに、津波が遡上(そじょう)した「大船沢」や、古歌通りにその手前で波が止まった「末の松山」…と、その重みは東日本大震災で再認識された

▼今年三月に出版された『地名は警告する』で谷川さんは、地名とは<人間が大自然の中の存在であることを忘れないように>との教えであると説いていた。




2013年8月28日天声人語(OCN*朝日新聞デジタル)

天声人語

▼自由と民主主義の国と仰がれるアメリカの、恥部といえるのが人種差別である。遠い昔の話ではない。1960年代になっても白人と黒人を厳しく隔てる差別が南部にあった。通う学校から飲食店、水飲み場、バスの座席もベンチも二分され、結婚も禁じられていた

▼「神が黒人を罰するために、白人とは違う姿にお造りになった」と言う州知事さえいた。そうした抑圧の時代、雲間から差す光のように降りてきた言葉が「私には夢がある……」だった。キング牧師の歴史的な演説から、今日で50年になる

▼「私には夢がある。いつの日か、あのジョージアの赤い丘の上で、かつての奴隷の息子と、かつての奴隷所有者の息子とが同じテーブルに座れる日の来ることを……」。言葉の力と輝きを、ここまで高めた演説はまれだ

▼黒人が対等の権利を求める公民権運動に、保守的な白人は憎悪を露(あら)わにした。南部アラバマ州にある記念碑には運動に関連して殺された人々の名が刻まれている。のちに凶弾に倒れたキング牧師の名もある

▼時は流れて「夢」は今なお道半ばだ。法や制度は勝ち取ったが、有形無形の差別は残る。皮肉なことに、法的平等ゆえに、貧しさを個々の黒人の責任に帰する不寛容を、アメリカ社会は強めてきたように思われる

▼「私には夢がある」は誰に限らず、苦境にある者の松明(たいまつ)となって燃え続けるだろう。演説原稿にはなかった即興として口からほとばしり出たそうだ。思えば現代史上の、大いなる遺産である。  


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2013年08月28日

今日のコラム


8月28日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

力を合わせて

 不況の風が吹き、不景気の波が押し寄せるという情況に世間があるときには、それぞれの会社も何らかの形で、その影響を受けないわけにはいきません。

 ただそんなときに一番大切なことは、全員の冷静な判断と力強い協力だと思います。船長が沈着に針路を過たず、船員が冷静に協力を惜しまなければ、その船はどんな嵐にあっても着々と進んでいくでしょう。それを、それぞれが慌てて勝手な判断をし、勝手な振舞をしたならば、それがたとえ善意から出たものであっても、船の前進は望めません。

 不況、困難なときこそ、“和親一致の精神”が一番に求められるのです。




筆洗

2013年8月27日筆洗(東京新聞Web)

▼国語辞典で、「地名」と引けば、<土地の名称>とある。二十四日に九十二歳で逝去した民俗学者の谷川健一さんは、地名を、こう定義した。「人間の営為が土地に刻んだ足跡」「時間の化石」

▼谷川さんにとって地名とは、決して単なる記号などではなかった。それは悠久の時の流れの中で、大地と人のつながりが紡いできた物語の結晶だった

▼例えば、鹿児島の薩摩川内市には「悪」という地名がある。このアクは、阿久津や芥(あくた)と同じく低湿地に由来するものという。だからこそ悪戦苦闘しつつ低湿地を切り開いた先人たちの労苦を、こういう地名に偲(しの)ぶべきだと、指摘した

▼そんな先人の営みが宿った地名も高度経済成長期から進んだ行政による地名変更で、無残に失われてきた。谷川さんは「地名を守る会」をつくり、「地名が消えるのは、村の過去を知っていた古老が死ぬのとほとんどおなじような悲劇…つまり幾千年以来の…歴史はそこで終止符を打つ」と訴え続けた

▼「古老」は天災の語り部でもある。海から離れているのに、津波が遡上(そじょう)した「大船沢」や、古歌通りにその手前で波が止まった「末の松山」…と、その重みは東日本大震災で再認識された

▼今年三月に出版された『地名は警告する』で谷川さんは、地名とは<人間が大自然の中の存在であることを忘れないように>との教えであると説いていた。




2013年8月28日天声人語(OCN*朝日新聞デジタル)

天声人語

▼自由と民主主義の国と仰がれるアメリカの、恥部といえるのが人種差別である。遠い昔の話ではない。1960年代になっても白人と黒人を厳しく隔てる差別が南部にあった。通う学校から飲食店、水飲み場、バスの座席もベンチも二分され、結婚も禁じられていた

▼「神が黒人を罰するために、白人とは違う姿にお造りになった」と言う州知事さえいた。そうした抑圧の時代、雲間から差す光のように降りてきた言葉が「私には夢がある……」だった。キング牧師の歴史的な演説から、今日で50年になる

▼「私には夢がある。いつの日か、あのジョージアの赤い丘の上で、かつての奴隷の息子と、かつての奴隷所有者の息子とが同じテーブルに座れる日の来ることを……」。言葉の力と輝きを、ここまで高めた演説はまれだ

▼黒人が対等の権利を求める公民権運動に、保守的な白人は憎悪を露(あら)わにした。南部アラバマ州にある記念碑には運動に関連して殺された人々の名が刻まれている。のちに凶弾に倒れたキング牧師の名もある

▼時は流れて「夢」は今なお道半ばだ。法や制度は勝ち取ったが、有形無形の差別は残る。皮肉なことに、法的平等ゆえに、貧しさを個々の黒人の責任に帰する不寛容を、アメリカ社会は強めてきたように思われる

▼「私には夢がある」は誰に限らず、苦境にある者の松明(たいまつ)となって燃え続けるだろう。演説原稿にはなかった即興として口からほとばしり出たそうだ。思えば現代史上の、大いなる遺産である。  


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2013年08月27日

今日のコラム


8月27日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

職責の自覚

 お互いに欠点というものはたくさんあり、何もかも満点というわけにはいかない。だから、自分の足りないところは他の人に補ってもらわなければならないが、そのためには自分自身が自分の職責を強く自覚し、その職責に対して懸命に打ち込むという姿勢が大切である。

 仕事に熱心であれば、おのずから職責の自覚が高まるし、職責の自覚があれば、人はまた常に熱心である。そうした自覚、そうした熱意は多くの人の感応を呼び、協力も得られやすくなる。

 そういうことから、みずからの職責を自覚し、全身全霊を打ち込むという心がけだけは、お互いにおろそかにしたくないと思うのである。




筆洗

2013年8月26日筆洗(東京新聞Web)


▼取り壊しには反対です。津波に破壊された建物を『もの言わぬ語り部』として永遠に残してほしいと思っています。私たちは海で生活しています。今ここで生きていくためにも同じ過ちは絶対に許されないと思います」

▼岩手県釜石市鵜住居(うのすまい)の地区防災センターの祭壇に、身ごもっていた娘さんを亡くした母親のメッセージが張ってあった。遺族会や地元の要望を受け、市は解体を決めたばかりだ。遺族の中でも思いは割れる

▼防災センターは避難訓練に使われ、指定避難所と思い込む住民が多かった。遺族連絡会の調査では二百四十四人が避難し、二百十人が亡くなった。震災で最も多くの人が犠牲になった建物だ

▼二階の天井近くに浸水した跡が残る。わずかな隙間に顔を突き出せた生還者は屋上に逃げた人も含めて二十六人。割れたままの窓、はがれ落ちた天井…。「物言わぬ語り部」は雄弁だが、住民に辛(つら)い記憶を呼び起こす

▼宮城県気仙沼市の市街地に打ち上げられた大型漁船「第18共徳丸」は今も県外からの見学者が絶えない。市は「震災遺構」として保存する意向だったが、市民アンケートで賛成が少数にとどまり解体が決まった

▼何を保存し、何を取り壊すのか、被災地は決断の時期を迎えているのかもしれない。被災者の声にじっくりと耳を傾け、記憶を未来に伝えてゆく知恵を広く結集してもらいたい。




2013年8月27日天声人語(OCN*朝日新聞デジタル)

天声人語

▼コーヒーをめぐる名句の一つに、18~19世紀のフランスの辣腕(らつわん)政治家タレーランの言葉がある。「悪魔のように黒く、地獄のように熱く、天使のように清く、愛のように甘い。汝(なんじ)の名は珈琲(コーヒー)」。イメージはぴったり、修辞はきらびやかで重厚だ

▼日本へは、江戸時代にオランダ人が持ち込んだという。いまや世界有数の消費国だが、気になる記事を読んだ。1日に4杯以上飲む55歳未満は、飲まない人に比べて死亡率が高いそうだ。米国の研究チームが発表したという。しかし、待てよ

▼6年前、コーヒーを毎日飲む人は肝臓がんにかかりにくいと厚労省の研究班が発表して、小欄も書いた。飲まない人に比べて発症率は約半分と聞いて、気を良くしたコーヒー党もいたに違いない

▼さて、悪魔なのか、天使なのか。その後の記事を調べると、体にいいと言われたり、良くないとされたりコーヒーも忙しい。大まかに見ると近年は各種の研究でかなり株を上げていた

▼古くから欧州では、コーヒーが毒か薬かでもめたようだ。北欧の王様が2人の囚人にコーヒーと紅茶を飲ませ、どちらが早く死ぬか試したという話もあると聞く。2人ともピンピンしていて、どうやら王様の方が先に死んでしまったらしい

▼珈琲をはじめ、幾つかある漢字の当て字の一つを「可否」としたのは慧眼(けいがん)だった。健康に可か否か。といっても話題ととらえ、朝の一杯、午後のブレークを楽しみたいものだ。一喜一憂で馥郁(ふくいく)たる香りを逃がしては、もったいない。  


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2013年08月27日

今日のコラム


8月27日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

職責の自覚

 お互いに欠点というものはたくさんあり、何もかも満点というわけにはいかない。だから、自分の足りないところは他の人に補ってもらわなければならないが、そのためには自分自身が自分の職責を強く自覚し、その職責に対して懸命に打ち込むという姿勢が大切である。

 仕事に熱心であれば、おのずから職責の自覚が高まるし、職責の自覚があれば、人はまた常に熱心である。そうした自覚、そうした熱意は多くの人の感応を呼び、協力も得られやすくなる。

 そういうことから、みずからの職責を自覚し、全身全霊を打ち込むという心がけだけは、お互いにおろそかにしたくないと思うのである。




筆洗

2013年8月26日筆洗(東京新聞Web)


▼取り壊しには反対です。津波に破壊された建物を『もの言わぬ語り部』として永遠に残してほしいと思っています。私たちは海で生活しています。今ここで生きていくためにも同じ過ちは絶対に許されないと思います」

▼岩手県釜石市鵜住居(うのすまい)の地区防災センターの祭壇に、身ごもっていた娘さんを亡くした母親のメッセージが張ってあった。遺族会や地元の要望を受け、市は解体を決めたばかりだ。遺族の中でも思いは割れる

▼防災センターは避難訓練に使われ、指定避難所と思い込む住民が多かった。遺族連絡会の調査では二百四十四人が避難し、二百十人が亡くなった。震災で最も多くの人が犠牲になった建物だ

▼二階の天井近くに浸水した跡が残る。わずかな隙間に顔を突き出せた生還者は屋上に逃げた人も含めて二十六人。割れたままの窓、はがれ落ちた天井…。「物言わぬ語り部」は雄弁だが、住民に辛(つら)い記憶を呼び起こす

▼宮城県気仙沼市の市街地に打ち上げられた大型漁船「第18共徳丸」は今も県外からの見学者が絶えない。市は「震災遺構」として保存する意向だったが、市民アンケートで賛成が少数にとどまり解体が決まった

▼何を保存し、何を取り壊すのか、被災地は決断の時期を迎えているのかもしれない。被災者の声にじっくりと耳を傾け、記憶を未来に伝えてゆく知恵を広く結集してもらいたい。




2013年8月27日天声人語(OCN*朝日新聞デジタル)

天声人語

▼コーヒーをめぐる名句の一つに、18〜19世紀のフランスの辣腕(らつわん)政治家タレーランの言葉がある。「悪魔のように黒く、地獄のように熱く、天使のように清く、愛のように甘い。汝(なんじ)の名は珈琲(コーヒー)」。イメージはぴったり、修辞はきらびやかで重厚だ

▼日本へは、江戸時代にオランダ人が持ち込んだという。いまや世界有数の消費国だが、気になる記事を読んだ。1日に4杯以上飲む55歳未満は、飲まない人に比べて死亡率が高いそうだ。米国の研究チームが発表したという。しかし、待てよ

▼6年前、コーヒーを毎日飲む人は肝臓がんにかかりにくいと厚労省の研究班が発表して、小欄も書いた。飲まない人に比べて発症率は約半分と聞いて、気を良くしたコーヒー党もいたに違いない

▼さて、悪魔なのか、天使なのか。その後の記事を調べると、体にいいと言われたり、良くないとされたりコーヒーも忙しい。大まかに見ると近年は各種の研究でかなり株を上げていた

▼古くから欧州では、コーヒーが毒か薬かでもめたようだ。北欧の王様が2人の囚人にコーヒーと紅茶を飲ませ、どちらが早く死ぬか試したという話もあると聞く。2人ともピンピンしていて、どうやら王様の方が先に死んでしまったらしい

▼珈琲をはじめ、幾つかある漢字の当て字の一つを「可否」としたのは慧眼(けいがん)だった。健康に可か否か。といっても話題ととらえ、朝の一杯、午後のブレークを楽しみたいものだ。一喜一憂で馥郁(ふくいく)たる香りを逃がしては、もったいない。  


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2013年08月26日

KBS京都ラジオ|笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ|毎週月~金曜日6:30~10:00放送!


8月26日(月)放送予定

ほっかほか 噺の朝ごはん

「廃棄物バスターズ」が日本代表として世界大会へ
滋賀県立大学工学部・材料科学科 有機複合材料分野 「廃棄物バスターズ」代表 竹村翔太さん
あっちこっちほっかほか便り

9月初旬の各地の行事
近江中山の芋競べ祭り  滋賀県蒲生郡日野町中山 日野観光協会
都もはんなりおこしやす
悪徳商法にだまされるな
京都消費生活有資格者の会 理事 消費生活専門相談員 松本久美子さん

8月27日(火)放送予定

ほっかほか 噺の朝ごはん

「子どもの村Kyoto」の活動について
NPO法人「子どもの村Kyoto」 事務局長 石原幸江さん
あっちこっちほっかほか便り

9月初旬の各地の行事
平城京天平祭☆夏2013 奈良市平城宮跡 平城宮跡にぎわいづくり実行委員会
都もはんなりおこしやす
今朝のみそひともじ
歌人 林和清さん

8月28日(水)放送予定

ほっかほか 噺の朝ごはん

「障害者スポーツのつどい」について
京都障害者スポーツ振興会 「障害者スポーツのつどい」スタッフ 岩谷礼子さん
あっちこっちほっかほか便り

9月初旬の各地の行事
白鬚まつり 滋賀県高島市 白鬚神社
都もはんなりおこしやす
ちょっといい話 僧侶 川村妙慶さん

8月29日(木)放送予定

ほっかほか 噺の朝ごはん

京都の在日コリアン、戦前戦後の歩みを冊子に
京都市地域・多文化交流ネットワークサロン
あっちこっちほっかほか便り

9月初旬の各地の行事
妙見山 八朔祭 大阪府能勢町 能勢妙見山
都もはんなりおこしやす
ほっかほかふれあい広場
【メッセージテーマ】失敗談

8月30日(金)放送予定

ほっかほか 噺の朝ごはん

日本の森から次世代エネルギーを
株式会社 Hibana
あっちこっちほっかほか便り

9月初旬の各地の行事
上賀茂 紅葉音頭大踊り
京都市 上賀茂神社 一の鳥居保存会
都もはんなりおこしやす
松竹芸能
ヒコロヒー

  


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